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  • 十五夜会
    2022.11.18
    デザイン関係者の交流会 第101回十五夜会【ご報告】

    アドラインプラスの小野です。
    第101回「十五夜会」にご参加いただきまして、ありがとうございました。
    今回は久しぶりに参加された方、初参加の方が多い交流会となり、18名の方にお集まりいただきました。

    第101回「十五夜会」参加者

    ・作家 0名
    ・デザイン制作 4名
    ・イラスト制作 2名
    ・カメラマン 0名
    ・ホームページ制作 2名
    ・動画制作、映像制作 2名
    ・その他 8名

    計18名の内、初参加の方は5名でした。
    金山でラウンジ経営と腸揉みサロンを経営している方。
    イラストをキャンパスや壁などに書いている方。
    パラパラ漫画のような動画を得意として制作している方。
    洗車機の会社の生産企画をされている方。
    電気関係の会社を経営されている方でした。

    交流内容

    今回のメインゲストは作曲家/サウンドデザイナーとして活動している酒井宏幸さんです。
    最初は、十五夜会らしく、童謡うさぎうさぎをアレンジした曲とお月見を連想させるムービーを
    作って来て頂きました。そのオープニングムービーからスタートしました。

    そして、自己紹介。作曲家として活動はしているが、物を作ることが好きなため、
    音を作ることを中心とて制作物を作ることを主に行っていますが、単に物を作るだけではなく、
    ディレクター、プロデューサー、演出家、講師業なども幅広く行なっています。

    まずは、音楽の制作の流れについて説明をして頂きました。
    一般的なスケジュールの流れだと企画があり、その後プログラム、映像編集。
    デバック、サウンド作成。終了後に発売のような流れがあり、
    ある程度各セクションの持ち時間が決まっているそうですが、
    実際のところは、プログラム、映像編集の工程がなかなか終わらないことが多いらしく、
    発売が決まっている案件に関しては、そのしわ寄せがサウンド制作時間にずれ込み、
    作業時間が大幅に削られることも多いそうです。
    最近ではネットワーク販売などが増えてきたため、さらに時間が遅延する状況に
    なってきている現状もあるということでした。

    また音の業界は、良し悪しがクライアントで判断がしにくいということもあり、
    ある程度映像ができるまで発注が出ないということも多いそうです。
    頼む側もどのように発注をしていいのかわからないで発注する場合も多く、
    「いい感じでお願いします」という曖昧な指示がでる事も多く、制作時に困ることもあるそうです。

    修正に関しても、「もうちょっと何とかならない」という感性に頼る、
    曖昧な指示が出ることが多いそうで、訂正が多く繰り返えされることも特徴ということでした。
    そのため、とても忍耐力がいる仕事だというお話をされました。

    この後、音楽だけだと伝わりにくい作品もあり、映像も入った形で、
    実績も含め当時の業界の流れなどを紹介して頂きました。
    はじめに紹介していただいたのは、16歳の時の作品。携帯電話もまだ普及してない時代だったため、
    できる人を探すより、できる人ができることをやらないといけない状況だった。
    当時はデザインなども行いながら、作曲も行っていたそうです。

    また、18歳で独立して、個人事業としてゲームなどの開発案件にも携わっていたそうです。
    その後、アフターエフェクトというソフトがアドビから発売されて、本格的に、映像と音楽の同期を
    行うようになったそうです。その当時、初めてアフターエフェクトを使用して作られた映像や
    音楽を見せて頂きましたが、モーショングラフィックスという名前も無い時代に作られた
    動画とは思えないぐらいの作品でとてもびっくりしました。

    その後も色々と紹介して頂きましたが、酒井さんが業界の分岐点だったと感じている出来事が、
    2007年6月に動画投稿サイト「YouTube」が日本語に対応したことです。
    この時期から画面のアスペクト比が4:3から16:9への変化が起こっていったということで、
    その頃から、テクニカルアーティストとして技術的な演出の仕事も増えてきたそうです。
    その当時関わった仕事のプロモーションムービーを紹介して頂きましたが、今でも通用する、
    立体的で、派手な演出のムービーだったことと、よく知っている作品だったので、びっくりしました。

    その後、技術の平準化が計られ、派手な演出だけではダメになってきて、
    脚本や展開の細部にこだわった作品作りへと移行していきます。
    しかし、PS4の出現のタイミングで、個人の限界を感じて、インディズへと転身されました。
    このあたりから企画コンサルから講師業なども始められました。
    現在は、レトロPCやゲームの保護、復刻などの活動も行っています。

    その後、現在関わっている仕事として、ご友人が開発したゲームの音楽も紹介して頂きました。
    インディーズのゲーム作品の中で、最優秀賞を取られたということです。

    最後に講師を行っている学生さん達の作品を見せて頂きました。
    演出なども酒井さんが関わっているとはいえ、かなりの出来栄えで、
    まだ、数年しか勉強していない子が作ったとは思えない作品に、とても驚きました。
    技術の進歩で、ある程度ソフトが進化しているとはいえ、
    感性も含め、空間認識能力など絶対必要な能力もあると思います。
    これからの若きクリエイター達の活躍が楽しみな報告でした。

    報告の最後に、「クリエイティブに定年はない」と言い切った酒井さんの今後の活躍が
    ますます楽しみとなる報告でした。ありがとうございました。

    次回の十五夜会

    第102回「十五夜会」
    【日時】2022年12月15日(木) 19:00~22:00
    【会場】や台ずし 錦二伏見町 3Fレンタルルーム
    〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2-7-25 澤井ビル

    次回のメインゲストは、中島精隆さんです。
    テレビ業界をへて、名駅地下街の運営をする会社にお勤めです。
    趣味で音楽を作詞、作曲をされています。100回目の記念にも歌って頂きました。
    十五夜会のテーマソングも作っていただいたということで、披露していただくこととなりました。

    詳しくは以下をご覧いただき、お申し込みをお願いいたします。

    みなさまのご参加お待ちしております!

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