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みんなのいろいろ2023.01.01Kのこんなデザイン見つけた!|2023年賀状作成編
年賀状、どうしていますか?
新年2023年が明けました。本年も宜しくお願い致します。
年賀状の話ですが毎年どれくらい届きますか?
昨今、年賀状終いが私の周囲でも加速しつつあるように見受けられます。
LINE、TwitterなどのSNS系がコミュニケーション手段として浸透した現代、人との繋がりがネットワーク上で密になった反面で様々なことの省略化も進みましたので、これも当然の流れかと。
ですが企業においては新年のご挨拶として、まだまだ有効な手段ではないかと思います。
ただし、これまでの通りに郵送に頼った年賀状だけでは想定内のものになりがちですよね。わだば年賀状の動画を作る!と決意する
弊社でも、そこのところを何とか出来ないかと考えていましたが、折しも昨年2022年はモーショングラフィックスによるムービー制作に力を入れた年でもありました。
有限会社ピーズグリーン様
この案件では制作したビジョンムービーと名刺を連動させ、YouTubeへ誘導するという仕組みを提案。
ピーズグリーン様の案件を応用し、今回は年賀状を入り口にしてムービーへ誘導という流れにたどり着きました。
これで今まで以上に新しいアピールが可能となります。
さあ、ムービーで何を表現するか?
年始にお手にとって頂く年賀状ですから、モーションを派手に使用した尖ったものよりは、和やかなものが新年にはふさわしい。
来年の干支はなんだったかな?と思ったら兎ですね。
兎が軽快に跳ねていく様子は、企業としても飛躍していくイメージに重ねやすそう。
兎→お月見→月に住む兎…と連想ゲームでストーリー作りをしていきます。
通勤電車の中で全体のシーンが浮かび上がったので、忘れない内にiPhoneにメモ。発想から書き留めるまで、その間5分。〈メモ〉
JUMP!
背景白、月が浮かんでいる
クルッと回転すると表面が割れた中にうさぎが寝ている
こちらに気がつき目を覚まして顔を出す
月の光の輝きが増す
それらを一掃跳びしていくうさぎ
制作実績が浮かび上がる
実績のみにクローズアップ
業務内容がスライド
ジャンプして空中にシルエット化して静止
ジャンプ!とタイトルがイン今あらためて見ると、ちょっと何言っているのか分かりませんね、という箇所もありますが汗
ふわふわしたイメージを定着させよう
まずは手書きで思い浮かべたシーンを描きます。
絵コンテに沿って素材をシーン毎に用意していきます(ここではIllustratorを使用)。
全体のトーンを統一するために、テイストを突き詰めていく工程です。
より具体的なシーンを作り込んでいくとモーションのアイデアや音のイメージなども浮かんでくるので、後で見返せるようにコメントも置いておきます。アピールしたい重要なシーンとして、これまでの実績を網羅していきます。
ここが一番の見せ場ですので効果的な絵作りの意識が必要ですね。静止画に命を吹き込む魔法を発動
ある程度の素材作りが終わったので、次はモーションを付けていきます(ここからはAfter Effectsをメインに使用)。
After Effectsのコンポジション(シーンを作成する最小単位の場所。イラレで言うところのアートボードですかね?)に、Illustratorで作成した素材を読み込ませます。
その前の準備として、動かす要素を全てレイヤーに分けていきます。兎の耳、頭、前足、胴体…などといった感じに。ここで神プラグインと誉れ高い『Overlord』が活躍します。
詳細は割愛しますが、Illustratorで作成した素材をAfter Effectsへ効率よく受け渡すためには無くてはならないプラグインです。本当に便利!おおまかになりますが、そうやって各シーンとして小分けで作成したコンポジションを作成していき、メインステージとなる別のコンポジションのレイヤーへ入れ子状態で配置していって、全体のシーンを組み立てていきます。
月をふわふわ浮遊させたり、兎の動きにブラーをかけたり、その都度で各パーツの心地の良い出現タイミングなどを細かく調整して、最後にSEと音楽も付けてムービーの完成です。
Adobe Media EncoderにてMpeg形式で動画データを書き出し、YouTube Studioにて動画を登録して公開ページのQRコードを発行。
別で作成してもらっていた年賀状にQRを載せてもらって印刷所へ入稿。これが2023年の年賀状。月の裏側には兎が住んでいたというコンセプトです。
新年のご挨拶ムービー
モーションを使用したムービー制作を承っています
モバイルが情報収集および発信の要となった現代ではYouTube、TikTokなどといった動画投稿型SNSの利用が今後も拡大していくと想像されます。
またWEBにおいてもファーストビューを動かすことによって、経営理念などを明確に表現しているサイトを多く見受けられます。
静止画では表現しきれない内容でアピール可能なムービーは、アイキャッチとして閲覧者にきっと刺さることでしょう。
現在、弊社ではモーションでの制作を承っています。
興味を持たれた方、実際にムービーの導入を考えている方、まずはお気軽にご相談ください。お問い合わせはこちら→ お問合せフォーム
〈writing:兼松〉
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