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十五夜会2021.11.26デザイン関係者の交流会 第89回十五夜会【ご報告】
アドラインプラスの小野です。
第89回「十五夜会」にご参加いただきまして、ありがとうございました。
今回の十五夜会は、ZOOMを使って行いました。第89回「十五夜会」参加者
・デザイン制作 6名
・イラスト制作 4名
・カメラマン 0名
・ホームページ制作 1名
・映像制作 0名
・その他 3名計14名の内、初参加の方は2名で、1名は、ウェブ、システム関係の営業を行っている方。
もう1名はデザイナーで、3月にフリーランスになられた方です。交流内容
今回のメインゲストは安藤 恵美さん。
グラフィックデザイナーで米金荘(べいきんそう)という屋号で活動しています。
安藤さんは、デザイン会社から独立して6年ほどになります。
自分の書いたイラストをメインにして平和な雰囲気のする親しみやすい制作物を作っています。屋号の米金荘(べいきんそう)はどんな意味?とよく聞かれるという事でしたので、まずはそのルーツについて説明をして頂きました。
母方の曽祖父の家の玄関に掲げられていた看板に書かれていた文字が「米金荘」だったというのがきっかけという事ですが、その看板ができたルーツを知った事でその名前を使おうと思われたそうです。
看板を作ったのは曾祖父。その父が金左衛門という名前で、米屋を行っていたので、よく「こめきんさん」と呼ばれていたそうです。そこからちょっとシャレも込めて、「べいきんそう」という名を考え、金左衛門さんが米を運ぶのに使っていた、大八車の車輪の残りを再利用して、そこに米金荘という文字を掘ったり、漆を塗ったりして曾祖父が作り上げたそうです。父の事がとても好きだった曾祖父は、他にも父の木彫りの像を作ったりと多彩な才能を生かして色々な作品を作たりするような器用な方で、戦前はある会社の技術者として働き、戦後は茶道華道の先生を行っていたりと多彩な能力をお持ちだったそうです。また、机の中に石英の塊が入っていたりと、普通の家庭ではあまり見かけないような不思議な物も色々と集めて飾っていたそうです。
続いて今まで制作された作品についてのご紹介をしていただきました。
イラストはとても温かみがある作品がとても多くほとんどにイラストが入っていました。
以前の就職先の方から仕事を頂く事が多いという事で、既に安藤さんをご存知の方が発注してくれることもあり、デザイン案を複数作るのではなく、ほぼ1案で勝負しているということでした。
もちろん1案でも大きな変更がほとんどないということでしたので、最初の聞き取りなど制作の準備がしっかりされているのだなと感じました。
また、イラスト入りのチラシなど慣れた案件で方向性が決まれば、制作時間は1日もかからずに作ってしまうこともあるという事でデザインだけでなくイラストに関しても制作のスキルの高さも感じました。
発表後の質問で、イラスト代に関して「見積書、請求書にはどのように記載されていますか?」という質問がありました。
ご本人は、知り合いからの仕事も多いため、一式として請求する事が多いと回答されていましたが、イラストに関してはデザイン代と分けて表示した方が、案件を長く行っていく時には有効であるという話がありました。
例えば、自分のタッチでなく、違うタッチのイラストを要求された場合、他のイラストレータさんに依頼しないといけない状況になることもあり、その時にイラストの価値を知ってもらってないと困ることもあるからです。
きちんと自分の仕事に価値を表現するだけでなく、イラストレーターさんの価値を守っていくこともとても大事なことであると感じました。次回の十五夜会
次回の12月15日は、デザイナーの田中農さんです。
印刷会社からの独立をされたこともあり、オペレーション技術も高く、すごいスピードで様々な案件をこなしています。様々なグラフィックデザインをこなす、田中さんの制作物を見ながら当日は色々とお話をしていただく予定です。どんなお話が聞けるか楽しみにしていてください。また来年の1月15日は、ZOOMではなくリアルでの開催を予定しております。
詳細はまた来月報告します。
皆様ご参加よろしくお願いします。