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    2019.10.04
    デザイナーの日常(5)

    こんにちは。アドラインプラスの舘です。
    「デザイナーの日常」第5回は、前回に引き続きトリエンナーレ。

    2010年から3年に1度開催されている『あいちトリエンナーレ』。
    会場は、愛知芸術文化センターと名古屋市美術館、四間道・円頓寺、豊田市美術館・豊田市駅周辺です。
    今回紹介するのは、名古屋市美術館の作品です。


    碓井ゆい「ガラスの中で」

    会場に入ってすぐに見えるのが碓井さんの作品。
    作者自身が不妊治療を経て、妊娠3ヶ月頃に制作していた作品と言うこともあり、生殖や生命倫理をテーマに制作されています。モチーフが左右対称に描かれているのは、染色体の構造をイメージしているそうです。
    母性を感じる作品が天井から吊り下げられており、揺り籠やベビー服などのアップリケや刺繍が優しい光に包まれています。


    今津景《生き残る》

    インドネシアを拠点に活動されている今津さんは、Photoshopなどを使って下絵を作っていて、その下絵を元に油絵の具で描かれていました。
    この作品の横には、回転するプロペラに映像が映し出されていて、オラウータンが可愛く動き回っていました。
    描かれた動物を見て思わず「可愛い」と言ってしまいますが、絶滅の危機に瀕する動物や絶滅した動物、銃を構えている人間など、現実世界で起こっている問題が描かれていています。


    モニカ・メイヤー《The Clothesline》
    ※当初の展示内容とは異なります

    トリエンナーレの開催に先駆けてワークショップが行われ、4つの問いかけに回答が寄せられました。その回答が洗濯バサミで留められていたようです。『表現の不自由展・その後』が中止になったことを受け、記入されるはずだった未記入のカードが破られ床に散乱した状態になっています。
    名古屋市美術館の地下1階では、モニカさんの同意のもと、自主的な企画として《子ども版 The Clotheslin》が行われていました。「子どもとして、嫌だな、と感じたことはありますか? それは何でしたか?」という質問に対してのコメントが展示されています。


    また、愛知県美術館の8階では、『表現の不自由展・その後』の展示スペースへ続く扉に「日常で見つけた差別や偏見、我慢や諦め」や「自由を奪われた」経験を紙に書いて壁に貼っていくスペースがありました。


    桝本佳子《五重塔/壷》ほか

    陶磁器って器なら食材を盛りつけたり、壺なら花を生けたり。
    それぞれの用途に合わせて形を作り絵付けがされるものですよね。
    けれど、桝本さんの作品はどれも陶磁器の概念を覆すものばかり。
    桝本さんのサイトには、〈用途のある形であるはずの器型をしておきながら、 実際には使用されずに飾られるだけという存在〉に注目し、〈装飾されるだけならばどんな形でも良いはずですが、あくまで器型をしているのはなぜか。〉と書かれていていました。
    用途や装飾の枠に囚われない、ユーモア溢れる飾られる為だけに作られた作品に、心を奪われてしまいました。

    今回はここまで。長くなってしまったので、続きはまた次回に。
    早くしないとトリエンナーレが終わってしまう!
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    あいちトリエンナーレ
    2019年8月1日(木)〜10月14日(月/祝)
    https://aichitriennale.jp/